独学術 白取春彦
独学の勉強の仕方を説明したりするというより、読書のスタンスや楽しみ方が書かれている本です。
ヒントになる考え方が複数ありましたのでご紹介します。
・ことがらの起源を知る。
例 音楽→音律→ピタゴラス
音楽はピタゴラスが音律を発明して音楽が生まれた。
起源を調べると知識がひろがるし、その過程の中でまた疑問が生まれる。
上記で言えば、音律やピタゴラスをまた調べ直したりする事で枝分かれしていく。
・子供のように何故何故何故??と疑問から知識が始まる。
子供の質問にうやむやにする大人は何故か考えた事がないから。
大人自身が分からないだけ。
・本を読む事は異質な事をとりあえず受け入れる事。
一方的に著者の主張を浴びる中で、感情のコントロールが出来るようになる。つまりその過程で聞き上手になったのような気がする。
確かに最近怒ってない。尚且つ欲が無くなってきた。知識欲がすごく出てくる。
・読書とは頭の中の映像を見ること
辞書、辞典、地図を揃える。
本を読むのには基礎知識が必要で文書を読んでも単語などが分かってないと面白くない。
ニュースが面白くないのも知らない単語などが多いから。
だから本を読めば読むほど単語の「点」たちが文章という「線」になっていく。文章の理解が深まり、これが映像という「面」になっていく。
「点」→「線」→「面」
・同じ本を何も読もうと意味が徐々にわかってくる事はない。
別の本を読む事によって前の本が分かるようになる
プロの書き手が表現に秀でているのは沢山の読書によって培われてきたから
などなど。シンプルだけど大事にしたい考え方が詰まっているので、さらに読書が楽しくなりそうです。