最強マフィアの仕事術 マイケル・フランゼーゼ 訳 花塚 恵
今から30年程前のマフィアから学ぶ、仕事術。
マフィアでも実社会でも関わっているのは人間なので活かせる部分も十分にあると感じた。
エピソードとしてはやはりマフィアなので現実離れしたものが多いが、意外と暴力的な描写はなかった。
一般社会であれば、失敗しても命が脅かされる事など危険な仕事をしている方以外は基本的に訪れる事はないが、マフィアの場合は大きな失敗は死を意味する。
著者のマイケル・フランゼーゼは最盛期に週に数億円稼ぎ、米フォーブス誌で経済マフィアとして天才扱いされていた人物。
最終的には刑務所に入りその後、公演や執筆などの仕事をするようになる。
結局は悪い事はしない方が良いという結論に至るのだが、それまでの過程で印象的な言葉が2つあった。
「成功で得たものを心から喜べるかどうかは、どういうやり方で成功を手にしたかによるのだ」
後ろめたい気持ちがあると素直に喜べるものも喜べない。
お金を稼ぐにしても結果でお金が付いてくるべきであってお金を目的にするのは虚しくなるし、キリがない。
「口は閉じておけ、そして頭を使え」
「たとえ無知でも何も語らなければ賢者に見える。黙っていれば聡明な人だと思ってもらえる」
おしゃべりのしすぎは不利に働く。特に交渉の場では相手に喋らせてからその間に作戦を考えるべき。
たとえ不利な状況でも多くを語らなければ、相手が勝手に賢そうと思ってくれる。
マフィアは怖い。。