結婚指輪は給料3月分

すこしきつかったけど、
一生に一度のことだから。
思いきって、給料の3ヵ月ぶんを
ダイヤモンド婚約指輪にあててさ。
でも彼女の喜びを見たら、
自分がひと回り
大きくなったように感じた。
毎日、僕が飲んだり遊んだりするお金を
すこし控えれば買えるんだよ。
やっぱりこれからの一生、
彼女がずっと身につけるものだからネ。
僕の力で手に入る最高のものを
贈ろうと決心したのさ。
宝石店の人に聞くと、いま世間では
給料の3ヵ月ぶんぐらいが普通らしくてネ。
僕の予算の中で一番デッカくて、
質のいいものを、この手で選んで。
その足で彼女のところへいちもくさん。
ドライな彼女もホロッときてさ。
きっと僕からこんな
ダイヤモンド指輪をもらえるなんて
夢にも想ってなかったんだろうネ。

ブルータス1982年3月15日号より

 

 

 

 

情報量の少ない時代にこんなそれっぽいコピーがあったらやっぱり相場はそれくらいって思うのかな??

 

 

 

 

クライマックスを迎えたら、
給料の3ヵ月分。
二人の声が最高潮に達したら、
ダイヤモンドの婚約指輪。
彼女の微笑みに負けないのを
みつけることがカンジンです。
価格のめやすは給料のおよそ3ヵ月分。
お店とよくご相談の上、
4C(カット,カラー,クラリティー,カラット)
を基準により品質のいいものを
お選びください。
くすり指に、給料3ヵ月分の
ダイヤモンド婚約指輪。

1986年発行 ブルータスより

 

 

 

4年間で少し「給料3ヶ月分」のコピーが浸透してる雰囲気のコピー。

 

 

 

個人的にはこの3ヶ月の部分が4ヶ月だったとしても世の中に浸透してるんじゃないかと思う。

 

結婚指輪の相場が分からない人が多いからこのような概念が生まれたんだろうが、今の時代や自分にフィットしてるかどうか自分自身で判断して、なおかつ決断する力は付けたいと思う。

 

 

 

指輪買う相手居ないけど。