地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団 森功

地面師という言葉は聞きなれないが、積水ハウスが巨額の詐欺事件に巻き込まれた話はニュースで見て衝撃的だったので、読んで見ました。

 

一部上場企業の積水ハウスが63億もの不動産代金を騙し取られた話を含む5、6個の話が紹介されています。

 

見慣れない言葉や表現が多くて難しかったです。

 

まず、地面師とは「他人の土地の所用者になりすまして、売却し不正な利益を得る詐欺行為」だそうです。

 

戦後の焼野原ならわかりますが、現在でも活発に地面師達は暗躍しているそうです。

 

一つの詐欺行為には、詐欺をする計画をする者、偽のパスポートなどを作る便利屋や道具や、弁護士や司法書士などの法律屋、持ち主になり変わる者スカウトする手配や、その他金儲けを狙う普通の不動産会社などなど登場人物が非常に多いです。

 

騙されて勝手に土地を売られた人は、知らない間に自分の土地が様々な会社な会社を介して取り戻せない場合もあるそうです。

 

もし、詐欺が発覚しても自分も騙されていたとシラを切って証拠が無ければ不起訴だそうで、グループのメンバーを全員逮捕しても起訴されるのは1人、2人だったりもするそう。

 

登場する地面師達はほぼ50代以上。

 

50代以上から地面師は脂が乗ってくるそうで、見た目の印象も重要な不動産取引においては重要なのでしょうか。

 

地面師にしろそれに関わる不動産会社にしろ、ほとんどは自分のところが儲かれば良いと思っているので、最近だと住居用のレジデンスを建てまくって売れば儲かるので、今後長い目で見て人口が減る中で住む場所が供給過多になろうが、空き家が増えようが関係ありません。

 

これでは田舎なら分かりますが、いつか東京の不動産でさえ価格が暴落するのではないかと思いました。

 

元々自分はホームレスな位なので持ち家はいらない派ですが、さらにそう思いました 笑

 

不動産業界は壮絶なババ抜きを常にしているのでしょう。

 

いつの世の中にも詐欺師達獲物を探しているのではボーッとしていないように気をつけないと。

 

本当に怖い。