こんな夜更けにバナナかよ 原案 渡辺一史 脚本 橋本裕志

現在映画上映していたので、読んでみました。

 

 

やっぱり上映中の本は表紙の写真なんかがあってストーリーを思い浮かべやすいから読みやすいです。

 

全身の筋力が徐々に衰えていく進行性筋ジストロフィーという難病を抱える、鹿野靖明さんをモデルとした実話です。

 

こういった体が不自由な方の本を読む事もないし、ボランティアなどにも興味を持った事はありませんが、心を打たれる内容でした。

 

 

鹿野さんは何をするにも人の手を借りなければならず、24時間ボランティアの方と生活しています。

 

病院が嫌いすぎて、自立した生活を維持するため自分自身でボランティアを集め、シフトを組みながら生活しています。

 

障害者をという立場など忘れているかのような振る舞いで、あれがしたいこれがしたいと細かな要求を次々と発していきます。

 

 

読んでいて、最初はボランティアの人もなんで協力していたのだろう?と思っていましたが

 

一貫した鹿野さんの強い想いから清々しさや尊敬を感じました。

 

自立して生きていきたい、英検2級は取りたいし、アメリカだって行ってみたいし、徹子の部屋だって出たい。

 

 

強烈な前向きさは、ワガママという言葉がチラつく暇もないほどで感心します。

 

感心というと、どこか下にみた感想ですが、羨ましいと思うような所もあって、やっぱりブレない人間は強いと思いました。

 

ワンピースのルフィのような、クローズの坊屋春道のような。

 

周りの人間が文句を言いつつ、しょうがないなぁと少し笑いながら、手助けしてあげたいと思わせる。

自分を主人公にして生きているのが鹿野靖明という男だと思いました。

 

 

 

 

映画も見てみようかなー。

 

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